施工にあたり、まずは静岡県立科学技術高等学校に出向き、現場を確認してどの位置に、どのくらいの大きさのカーブミラーがいくつ必要か、確認するところからスタートしました。学校の用務員の方に立ち会っていただきながら、生徒や職員の通行が多い箇所を確認し、危険な死角が発生しやすい箇所を特定。
また、現場の基礎が入る箇所の地面の下に構造物がないか、役所等にて確認。
社内で検討し、最終的に、校門と自転車通用路の2か所にそれぞれ1基ずつのカーブミラーを設置することにしました。
うち、校門に設置するものはより径の大きなものを採用することにしました。
そこからは具体的な施工計画をたてていきます。
施工計画作成において特に細心の注意を払っていること、それは「安全対策」です。
カーブミラーを含め、さまざまな道路安全施設の施工において当社はプロフェッショナルであり、施工の出来形、品質については自信を持っております。
施工箇所の状況によって、場所ごとに条件が異なるのが「安全」であり、各箇所において事前の確認と、安全確保の管理計画を綿密に行い、安全が脅かされることが内容にしています。
今回の現場においては、なるべく学校の休暇中で、生徒や職員の通行が最小限である時期が望ましいと判断。学校の春休み中に施工を行うことに決定しました。
施工計画を決定後、資材を発注。ところが、コロナ禍により様々な資材が品薄という状況に。
資材の納期についてメーカーと緊密なやり取りを行うことで、何とか春休み中の施工が可能になりました。
いよいよ施工当日!春の温かい日差しの中、桜が咲き誇る最高の天気での施工です。
危険予知活動・安全点検や材料検査等をきっちり行い、作業を開始。
春休み期間中とはいえ、当日は離任式の日。部活動等もあり、一部の生徒は登校している日ですので、工事で通行の方が落ちたりすることのないよう、コーンでバリケードをし、また誘導員を配置しました。
専門のスタッフが安全パトロールを確実に行い、工事を手際よくスムーズに進め、1つ目のカーブミラーが完成!用務員の方にご確認いただき、視認性を確保します。
出来形管理を行い、工事完了です。
学校の先生からも「見えやすくなって、安全に通行できるようになり、感謝しかありません」というお言葉をいただきました。
さて次は、2つ目のカーブミラーの設置工事に入ります。
現場を掘り進めると・・・。
構造物が出現!カーブミラーの基礎高さまで掘れないことが判明しました。水道管や電線、電話線等がないことは事前に確認していましたが、構造物があることまでは掘ってみなければ分かりません。施工計画の変更が必要となりました。
急遽、基礎の形状を変更して、高さは浅くても幅広で、同様の強度が確保できる基礎に変更することに決定。
学校のご担当者さまにご了承いただき、その日は現場を埋め戻し、サイズ違いの基礎を準備した後に再度施工することにいたしました。
さて、改めて施工スタート。新しい基礎寸法に合わせて地面を掘り進め、問題なく基礎を設置。無事、2基目のカーブミラーを立て込むことが出来ました。
このような臨機応変な対応も、長年の施工実績がありノウハウを持った当社だからできること。熟練の現場管理者が安全かつ最適な施工を、最短で行うことができました。
用務員の方からも、「非常に見えやすくなり、セイトー株式会社さんのおかげで安全確保ができました。ありがとうございます。」というお言葉をいただきました。
この工事の様子は、学生の教育用に動画にまとめ、同校にて、同校出身のOBが授業を行いました。
当社では、将来を担う若い人材の育成に力を入れております。若い人材の育成の一助になりましたら幸いでございます。